谷町2丁目にある会社に勤めています。
通勤や打合せなどで天満橋駅や谷町四丁目駅は頻繁に利用し、お昼ご飯やちょっと一杯も会社と駅の間で済ませてしまうことが多いです。
そのため、「中央大通り」、「谷町筋」という二つの大きなボーダー(境界)を自分の中で作ってしまっていました。 自分の中にある「中央大通り」、「谷町筋」というボーダーを越えて、1時間旅行してみました。
日時 | 10月9日(水)18時30分~19時30分 |
旅行先 | 森ノ宮 |
旅の費用 | 1200円程度 |
おみやげ | 白ビール 3本 |
いつもの見慣れた谷町2丁目の交差点、会社が谷町筋より西側にあるためか、用事がない限り道路を渡って東側に行くことは多くない。
東に行くと大阪府庁舎、さらに奥に行くと大阪城公園。白いシャツと黒目のスーツの中年男性が多い。このまま、まっすぐ行くのは大阪府庁舎か郵便局ぐらい。なんどか公園まで足を延ばしたこともあるが、昼休みに散策するにはスケールアウトしすぎている。
南を向くと左手には車のショールームどちらかというと御堂筋や堺筋の方が向いているような気がするが、ガラス張りの比較的新しいこのビルはランドマーク的な存在であることに変わりはない。仕事帰りの人々が足早に帰宅を急いでいるよう。やはり白シャツに黒系のスラックスを履いた中年男性が多いように感じる。
交差点を少し南に行くとフジオフーズの「谷町食堂」がある。仕事で遅くなる時など、時々お世話になっていたな・・・と思い返す。
さらに南に進む。カレーのCoCo一番があり、ああそう言えばここも夜食をたまに食べに来ていたと思い返す。
南西角の喫茶店の「タイガー珈琲」のネオンがなかなか良いと改めて気が付く。程よい都市的な雰囲気がする。喫茶店は4階まであり日中の会議・打合せ・憩いの場所となっている。今度は夜に行ってみよう。
高速道路の高架橋があることも一因となって、道路を挟むと別世界な気がする。
気の利いたベンチでもストリートファーニチャーという訳でもなく、ホームレス対策のオブジェ。
寝させないぞという強い意気込みを感じさせる。1990年代後半ぐらいから一気に増えたように、自分の中では記憶している。
先ほどの帰宅途中のサラリーマンやOL、そして居酒屋といった細やかな喧騒もなくなり、人気もまばらな中央大通り南側。
悉く人気もなく、居酒屋やコンビニの明かりもない。奥に見える医療センターとコインパーキングの明かりと街灯のみが道を照らす。高速道路によって対岸がさえぎられているのも一因かと思う。
ぽっかりと空いた土地の奥にマンションやビルの明かりが見える。まるで古代の遺跡みたいだ。と、よくよく考えたら難波宮跡だから遺跡な訳だ。
マンションのスケールと共用部の照明が不気味に感じる。
近くで友人が設計事務所を構えていることを思い出し、電話して事務所訪問することに
昔の町屋風の建物が残り、趣のある風景。
こちらにも
仮囲いの向こうは日生球状跡地。のっぺりとした面が続く風景はなにかさびしい。
インテリアや建築設計などをしているWasab!。代表の笹岡さんとは「ミライカメラ」に参加してもらったり、「わらしべブックストア」のお話をしたりと、四方山話な付き合い。 写真の奥に見えるのはアシスタントデザイナーの島田さん。
どうやら笹岡さんはまだ戻っていない様子。近場の情報は、そこで働く人・住む人に聞くのが一番。ということで情報収集。どうやら南に行ったローソンの近くにおいしいパン屋があるとか?
ランチ・喫茶 ジロー なんか気になるけど、夜のためか閉店。
城星学園、玉造小学校、大阪女学院と学校の多い地区なんだなと後から地図を見て気が付く。
城星学園の斜め向かいに、明かりが見える。明かりだけでなく何やら「フラッグ」もたくさん。
なかなか素敵そうな酒屋さん。どうやらフラグはビールのよう。
インポートビールが豊富に揃えてある。マスター曰く、常温ぐらいがちょうどおいしいとのこと。
※近くでバーもされているそうです。
標識を見ると「玉造稲荷神社」の表示。玉造文化圏に入ったのだと気が付く。
「ギター修理・製作」 会社近くの谷町2丁目界隈にもバイオリンの修理会社があって、なんとなく親近感がわきます。
目印のローソンについたものの、目当てのパン屋は見当たらず。
ローソンより少し南、西側に気になる感じのお店。
どうやらティーサロン。店じまい中みたいで、中に入ることは断念。
後で調べて読み方がわかりました。「オカシナハナ」。
さらに南に行くと、独特な外観のお店が・・・
せっかくなので飛び込んでみることにしました。
セロリのメニューが多くて、なぜかセロリを注文。
中はこんな感じ。テーブルも椅子も結構こっています。 常連さんが多いのかな?
猫の箸置きが可愛らしい・・・
猫の箸置きを集めてるそうで、こんなバージョンも出してくれました。
ママとしばし談笑し、お店を後に。
ママの名前が「由里」だから「ゆり」さんのおうちのように寛いでほしいとのことで
お店の名前が「ゆり家」だそうです。
あまり道草を食って、待たせてはいけないので来た道を元に戻る。
良い感じのマンション。
人気もまばらだけど、落ち着いた佇まい。
城星学園の壁には3本のライン。
なにか学校の教育方針とかと関係あるのかな?
と思いを巡らせてみたり・・・
※創立者聖ヨハネ・ボスコ(ドン・ボスコ)の教育理念である『道理』と『信仰』と『愛』に根ざした教育法 と学校のHPに出ていました。
戻ると代表の笹岡さんが戻っていました。
上畑酒店で買ったお土産の白ビールをお披露目。
「乾杯~!」と仕事を一時中断して、おしゃべりモードに。
最近のお互いの仕事や気になることなど尽きない四方山話をしばし楽しみました。
Wasab!の笹岡さん、島田さん、突然の訪問にも関わらずありがとうございました。
外からふらっと、誰かが来てあれやこれやと話ができるデザイン事務所
素敵だな
と思った1時間旅行でした。
インテリア、建築のデザイン・設計からデザインや設計についてのコンサルティングを行う大阪のデザイン事務所。
大阪市中央区森ノ宮中央2-4-3-1F
世界のビールを扱っているお店。ネットショップもあるようです。
大阪府大阪市中央区玉造2-2-12
アットホームでおいしい居酒屋さん。ママの軽妙トークもなかなか素敵です。
大阪府大阪市中央区玉造2-18−6
大通りや高速道路や河川など地理的な条件から「境界」というものはどうしても生まれてしまいます。それ以上に、知らず知らずのうちに自分自身が作ってしまう「境界」や「領域」というものがあるのだと改めて気が付いた小旅行でした。
だからこそ、その「境界」や「領域」を越えて、いつもと違う何かを経験することで、新しい気づきや関係性が生まれてくるのだと思います。自宅と職場や学校の往復だけでなく、少し自分自身の「境界」を越えてくることで、新しく発見すること。